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モデルベース開発エンジニア

モデルベース開発エンジニアって?
シミュレーション技術を活用し、効率的で精度の高い製品開発をリードする、未来をつくるエンジニア!

モデルベース開発エンジニア(MBD)は、製品設計にシミュレーションモデルを活用するエンジニアです。特に、自動車やロボットなど複雑なシステムの分野で重宝され、開発効率を高めながら品質の向上を実現!次世代技術の進化を支える重要な存在です。

具体的には、数値モデルの作成から、システムの検証、コード生成、実装までを包括的に担当します。モデル化によって試作や実験コストを削減し、製品開発をより迅速かつ精密に進める技術職です。

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目次
LOOKBOOK at WORKER

アイデアを形に!
ゲーム感覚で作りだせる面白さ

モデルベース開発エンジニア

モデルベース開発エンジニア
に聞いてみた

このお仕事の面白さって何ですか?

自分が思い描く新しいモノとか車をシミュレーション上で再現して走らせるところ。

どんな人が向いていますか?

○○が激しい人とか…(笑)好奇心旺盛で少年の心を持った人とか。なぜなら…
(続きは…動画をCLICK)

未来をデザインする「モデルベース開発エンジニア」の仕事内容

近年、自動車やロボット、家電などのモノづくりの現場で注目されている「モデルベース開発(MBD)」。この開発手法を活用することで、よりスピーディーで高品質な製品開発が可能になります。今回は、自動車業界を例にとりながら、モデルベース開発エンジニアの仕事内容をわかりやすく解説します。

1.まずは「どんなものを作るのか」を整理する

最初のステップは、顧客やプロジェクトチームとの要件の整理です。 まずは「何を実現したいのか」をはっきりさせることが大切です。たとえば「エンジンの燃費をこれくらい向上させたい」「高速走行時の安定性を高めたい」といった目標が設定されます。自動車の場合、排ガス規制の基準や安全基準、求められる加速性能など、考慮すべきポイントが数多く存在します。この段階でしっかりと要件を決めることで、後の工程がスムーズになり、効率よく開発を進めることができます。

2.仮想空間でモデルを作る

要件が決まったら、次はシミュレーションを行うための「モデル」を作成します。ここで活躍するのが MATLAB/Simulink というツールです。 Simulinkでは、ブロックを組み合わせることで、エンジンや車両の動きを仮想空間に再現できます。

3.シミュレーションで動作を確認する

モデルができたら、コンピューター上でシミュレーションを行い、想定どおりの動作をするかをチェックします。 例えば、「エンジンの燃焼効率は問題ないか?」「カーブを曲がるときに車体が安定するか?」といった項目をシミュレーションで確認し、不具合があればその場で修正を加えます。

実際の試作車でテストする場合と違い、手軽に何度でもやり直しができるのがメリットです。 また、極端な環境条件(マイナス40℃の寒冷地や標高の高い山道など)も仮想的に再現できるため、実験コストの削減にもつながります。

4.モデルから実際のプログラムを作成する

シミュレーションで問題がないことを確認したら、次は「モデルからプログラムを自動生成」します。

通常のソフトウェア開発では、人が手作業でコードを書くため、ミスが発生しやすいですが、モデルベース開発では Simulinkが直接プログラム(C言語やC++など)を出力する ため、ヒューマンエラーを減らすことができます。 こうして生成されたコードを、車の制御を担当する ECU(電子制御ユニット) に組み込みます。

5.実機テストで最終確認&改善

最後に、生成したプログラムを実際の車に組み込み、テスト走行を行います。「エンジンの回転がスムーズか?」 「燃費は想定どおり向上したか?」といった点を、プロトタイプ車やテストベンチで検証します。

もし問題があれば、その結果を元にモデルを修正し、再度シミュレーションを行います。この 「モデル → シミュレーション → 実機テスト → 改善」 のサイクルを繰り返すことで、高品質な製品を作り上げていくのです。

どんな人がモデルベース開発エンジニアに向いている?

数学や物理学といった数理的思考を得意とし、論理的に物事を整理できる人

モデルベース開発では、MATLAB/Simulinkなどのツールを使ってシステムの挙動を方程式やブロック図で表現し、そのシミュレーション結果を検証しながら開発を進めます。このため、ブロックひとつひとつの役割を正しく理解し、相互のやり取りを数式レベルで把握できる力が必要になります。たとえば自動車のエンジン制御を例にとると、燃料と空気の混合比や燃焼温度、トルクとエンジン回転数の関係といった数多くのパラメータが登場します。これらを「どのような数式で表し、どう組み合わせればシステム全体のふるまいが正しく再現できるのか」を考える際には、連立方程式を解く力や、関数の入力・出力関係をきちんと理解する力が欠かせません。

力学や電磁気学、信号処理などの基礎的な学問の知識がある人

モデルベース開発で扱う領域は広範囲にわたり、機械工学や電気電子工学、制御工学など多岐にわたります。しかしその根本には、物理法則や数式によるモデル化という共通の基盤があります。たとえば産業ロボットの動きをモデル化する場合には、リンク機構やサーボモーター、トルクセンサの数値特性などを考慮してモデルを組む必要がありますが、やはり力学や電磁気学、信号処理などの基礎的な学問の知識が土台となります。言い換えれば、何らかの形で理系の知識や数理的背景を持っている人は、モデルベース開発エンジニアの仕事をスムーズに理解しやすく、成果を出しやすい傾向にあると言えます。

最後に…

シミュレーションを活用した精密な開発とチーム連携が、この仕事の魅力です。新しい技術を追求し、自分のアイデアを形にしていくことができます。

そして、完成した製品が社会で活用される瞬間は最高の達成感

技術革新に挑戦したい方、自分のアイデアで世界を変えたい方にとって、モデルベース開発エンジニアは理想的な仕事です。あなたも、自動車、ロボット、医療機器など、多岐にわたる分野で未来を創る職業に挑戦してみませんか?

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モデルベース開発のキャリアガイド

引用元HP:モデルベース開発エンジニアのキャリアガイド
https://www.modebe-engineer.com/

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