金融営業

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記事更新日 2026年4月30日

お金の力で、顧客の人生を守り、
育てる金融営業

金融営業とは、銀行・信用金庫・証券会社・保険会社・ノンバンクなどの金融機関において、個人・法人顧客に対して融資・資産運用・保険・経営支援などの金融サービスを提案・販売する職種です。

顧客の財務状況・ライフプラン・事業計画を深く理解し、長期的な視点で最適な金融ソリューションを提供することで、顧客の人生と事業を支えます。

仕事内容

  • 個人や法人向けの資産運用アドバイス
  • 事業拡大に向けた融資や資金調達の提案
  • 各種金融商品の説明と契約手続き

主な働く場所

  • 銀行や信用金庫の支店・本店
  • 顧客の自宅やオフィス(訪問先)
  • オンラインの窓口やリモート環境
INDEX
目次
金融営業

向いている人の特徴

数字に強く、顧客の財務状況を整理して考えられる人

融資審査・資産運用提案・財務分析など、金融営業では数値を正確に読み解く力が基本となります。貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書を見て、企業の状態を把握できる人が活躍しやすい職種です。

信頼関係を丁寧に積み上げることが好きな人

金融は「信頼」が最大の商品です。顧客の人生設計・経営計画に深く関わるため、長期的な関係構築を大切にできる人が向いています。短期的な成果より、10年・20年単位での信頼を積み上げることを楽しめる方に適しています。

勉強し続けることが苦にならない人

金融法規・税制・経済動向・金融商品の知識は常にアップデートが必要で、FP・証券外務員などの資格取得も求められます。学び続けることをポジティブに捉えられる人が長く活躍できます。

金融営業

職業データ

平均年収(正社員)
550万円
※doda調べ・2024年
※大手銀行・証券・外資系金融では
800〜1,500万円以上も珍しくありません。
平均年齢
33~40
※金融営業職の平均
必要資格

証券外務員一種・二種(必須に近い)、FP技能士2〜1級、銀行業務検定などを推奨

求人数
14,000
※サイト内連携データより
必要スキル
  • 財務・会計知識(財務諸表の読み解き、融資審査)
  • 金融商品の知識(株式・債券・投資信託・保険・為替)
  • 顧客の信頼構築力・長期関係管理力
  • コンプライアンス遵守力(法令・社内規定の厳守)
  • 提案力・プレゼンテーション力(ニーズに合わせた最適提案)
参考元URL:doda 平均年収ランキング(https://doda.jp/guide/heikin/)/金融庁 金融業界統計(https://www.fsa.go.jp/
金融営業

主な業務

個人・法人顧客へのルート訪問・ヒアリング

担当顧客を定期的に訪問し、財務状況・経営課題・資産運用の状況を確認します。法人顧客では経営者や財務担当者、個人顧客では資産家やビジネスオーナーとの関係維持が中心業務です。前職で営業経験のある方は、顧客訪問のスタイルは大きく変わらず、金融知識の習得が初期の課題になります。

融資審査書類の作成・稟議

法人顧客から融資申込があった場合、財務諸表分析・事業計画評価・担保設定などを行い、社内の審査部門に稟議書を提出します。融資が承認されれば、顧客との契約締結・資金実行までの手続きを担当します。

資産運用・保険商品の提案

個人・法人顧客の余剰資金や事業資金の運用を支援するため、投資信託・株式・外貨預金・生命保険・年金保険などの商品を組み合わせた資産形成プランを提案します。顧客のリスク許容度・時間軸・目標に合わせた最適な提案が求められます。

新規顧客開拓

既存顧客の紹介・地域の経営者ネットワーク・展示会などを活用して、新規の法人・個人顧客を開拓します。特に中小企業の経営者との関係構築は、融資・資産運用・事業承継など長期的な大型ビジネスにつながる重要な活動です。

金融営業
1日の仕事の流れ

09:00 朝礼・市況確認・当日訪問準備

金融市場の動向(株価・為替・金利)を確認し、顧客への情報提供とその日の商談準備を整えます。

10:30 法人顧客訪問(融資相談・事業計画ヒアリング)

取引先企業を訪問し、新規融資の相談や設備投資計画のヒアリングを実施。財務書類の提出を依頼します。

14:00 個人顧客との資産運用相談(来店・訪問)

資産運用の見直し・新規投資の相談に対応。顧客のリスク許容度を確認しながら最適な運用商品を提案します。

17:00 稟議書作成・事務処理

訪問結果を社内システムに入力し、融資審査書類の作成・提出を行います。コンプライアンス確認も欠かさず行います。

金融営業

ミッション・社会での役割

信頼で、人生と経営を守る

金融営業は、個人の人生設計と企業の経営基盤を資金面から支える「経済の血液」を届ける仕事です。住宅購入・教育資金・老後の備え・事業の立ち上げ・設備投資・事業承継まで、顧客の人生における重要な決断に金融の力で寄り添います。単なる商品販売ではなく、顧客の「お金の不安」を解消し、将来への安心感を提供できることが金融営業の社会的使命です。

金融営業

リアル

やりがい
顧客の人生に深く関わる責任と充実感

担当した経営者が「銀行の融資がなければ事業を続けられなかった」と話してくれる瞬間、資産運用の提案が功を奏してお客様の老後の不安が解消された場面など、金融営業は顧客の人生に直接影響を与える大きなやりがいがあります。長年の信頼関係が深まるにつれ、顧客から経営や資産の相談を一番最初に持ち込んでもらえる「相談相手」になれることも、この仕事ならではの誇りです。

大変なこと
コンプライアンスの厳しさと数字プレッシャーの同居

金融業界は法令遵守が特に厳しく、一つのミスが顧客・会社・自分のキャリアに深刻な影響を与える緊張感があります。また、月次・四半期の営業目標に対するプレッシャーと、顧客利益を最優先にしなければならないという使命感が時に葛藤を生むこともあります。乗り越えるためには、コンプライアンス研修への積極的な参加と、「顧客にとって本当に良い提案か」を常に問い直す誠実さが重要です。

参考元URL:転職会議 金融営業のリアルな口コミ(https://jobtalk.jp/
金融営業

将来性

AI時代の需要と、広がるキャリアパス

社内キャリアパス

金融営業は、入社後1〜2年で担当顧客を持ち、基本的な融資・運用商品の提案とコンプライアンス遵守を習得します。3〜5年目には主要顧客担当・法人担当チームへの配属が一般的で、大型融資・事業承継・M&A支援などの複雑な案件にも携わるようになります。5年目以降は管理職(チームリーダー・営業課長)、または富裕層担当・プライベートバンキングなどのスペシャリストルートへの分岐が増えます。大手行・証券では海外業務・本部勤務・専門部署への異動でキャリアの幅が更に広がります。

ステップ 役職 平均年収目安
入社1〜2年目 担当営業(個人・中小法人) 350〜450万円
入社3〜5年目 シニア営業・法人担当 450〜650万円
入社5〜8年目 チームリーダー・富裕層担当 650〜900万円
入社10年目〜 営業課長・プライベートバンカー 900〜1,500万円

社外キャリアパス

金融営業で培った財務知識・資産運用知識・顧客折衝力は、幅広いキャリアパスへの扉を開きます。前職が一般営業や事務職だった方も、金融業界での経験を積むことで「財務数値を読める営業人材」として転職市場での評価が大きく上がります。特に中小企業向け融資・M&A支援の経験は、コンサルティングファームや事業会社のCFO補佐など上流のポジションへの転身に有利に働きます。

  • 財務・経理(事業会社):財務諸表読解力と資金管理知識を活かして内部へ転身
  • M&Aアドバイザー・投資銀行:法人金融・事業承継経験を武器に上流業務へ
  • ファイナンシャルプランナー(独立):個人顧客対応のノウハウを活かして独立
  • 不動産投資・REITアナリスト:金融知識と不動産融資経験を組み合わせて転身

市場価値

金融営業の市場価値は、担当業務と保有資格によって大きく異なります。証券・外資系金融・プライベートバンキング経験者は高い評価を受けており、30代で年収700〜1,000万円台の転職事例が多数報告されています。一方、地方銀行・信用金庫出身者は「地域密着力と財務知識」を武器に、地方事業会社の財務部門や地方特化コンサルへの転身が増えています。金融規制への対応経験を持つコンプライアンス志向の人材も、金融機関・監査法人・コンサルで需要が高い状況です。

AI時代における価値の再定義

金融業界でもAIによる融資審査自動化・ポートフォリオ最適化・リスク管理の高度化が進んでいます。これにより、定型的な融資審査・データ分析業務はAIが担い、人間は複雑な判断・顧客関係・エシカルな判断領域に集中できる環境に移行しています。顧客との信頼関係に基づく提案・複雑な相続対策や事業承継計画の立案・組織変革を支えるソリューション提案など、高度な知識と人間性が融合した業務は引き続き金融営業の強みです。AIリテラシーを持ちながら顧客との深い対話ができる人材が、次世代金融営業の標準になるでしょう。

関連職種・他職種との違い

  • 保険営業:金融営業の一分野。資産形成の観点では保険と証券が連携することも多い
  • 証券営業:投資商品の提案に特化した金融営業。市場知識と分析力が特に重要
  • 財務・経理職:金融営業が顧客側の財務を支援、財務職は自社の財務を管理
  • M&Aアドバイザー:法人金融・事業承継の延長線上にある、より専門的な業務領域
参考元URL:金融庁 金融機能強化・金融行政方針(https://www.fsa.go.jp/)/doda 金融業界転職動向レポート(https://doda.jp/

金融×営業の現場から発信

本記事は、銀行・証券・保険業界での営業経験を持つキャリアアドバイザーが、求人データ・転職者インタビュー・公開統計をもとに監修・執筆しています。

JOB研究図鑑は、転職を検討するすべての方が「自分に合った仕事」を見つけられるよう、現場のリアルを丁寧にお届けすることをミッションとしています。掲載データは2025年時点の情報を基準としています。