通信・情報システム営業

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記事更新日 2026年4月30日

インフラを売り、社会のつながりを守る
通信・情報システム営業

通信・情報システム営業とは、モバイル回線・固定回線・クラウドPBX・セキュリティシステム・データセンターサービスなどを、法人顧客や官公庁に提案・販売する職種です。

企業の通信インフラや情報システムは業務の根幹を支えるため、顧客との長期的な信頼関係と高い専門知識が求められます。安定した大型案件に携わりながら、社会インフラを守るやりがいが魅力です。

仕事内容

  • 通信回線やネットワーク機器の提案
  • インフラ環境構築の企画と見積もり
  • 導入後の保守・運用サポートの提案

主な働く場所

  • 通信キャリアやIT企業のオフィス
  • 顧客企業(訪問先)
  • データセンターや通信施設
INDEX
目次
通信・情報システム営業

向いている人の特徴

インフラや縁の下の仕事に社会的意義を感じる人

通信・情報システムは企業活動に欠かせないインフラです。派手さよりも「確実に動き続けるシステムを届ける」ことへの誠実さと責任感を持てる人が向いています。

技術と営業の橋渡し役になれる人

顧客の要件をエンジニアに正確に伝え、技術仕様を顧客に分かりやすく説明する「翻訳役」が求められます。IT基礎知識と対人コミュニケーション力の両方を持つ人が輝ける職種です。

大型案件をじっくり時間をかけて動かしたい人

通信・情報システムの導入には数ヶ月から数年単位の検討期間があります。短期的な成果よりも、じっくりと信頼を積み上げながら大型契約を勝ち取るプロセスに達成感を感じる人に向いています。

通信・情報システム営業

職業データ

平均年収(正社員)
520万円
※doda調べ・2024年
※手通信キャリア系では600〜800万円台が標準的な水準です。
平均年齢
32〜38
※通信・情報システム営業の平均
必要資格
特になし
※ITパスポート・ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士の取得を推奨
求人数
11,000
※サイト内連携データより
必要スキル
  • 通信・ネットワーク基礎知識(LAN/WAN/クラウド/セキュリティ)
  • 大型案件の提案力・プレゼンテーション力
  • 複数ステークホルダーへの調整力(IT部門・経営層・現場部門)
  • プロジェクト管理力(導入スケジュール・リスク管理)
  • 競合分析・差別化提案力
通信・情報システム営業

主な業務

顧客の情報システム課題のヒアリング

顧客のIT部門・経営層に訪問し、現在の通信インフラ・システムの課題・コスト構造を丁寧にヒアリングします。セキュリティ強化・コスト削減・テレワーク対応など、多様なニーズを引き出す質問設計が重要です。

提案書・システム構成図の作成

ヒアリング内容をもとに、最適な通信回線・クラウドサービス・セキュリティソリューションを組み合わせた提案書を作成します。技術部門(SEやネットワークエンジニア)と連携しながら、顧客の要件を満たすシステム構成図を仕上げます。

入札・RFP対応

官公庁・大企業では入札(公募)形式でシステム調達が行われるケースが多く、RFP(提案依頼書)に基づいた提案書作成・プレゼンテーションが発生します。競合との比較評価が厳しい分、受注できたときの達成感も大きいです。

導入後のアフターサポート・追加提案

システム導入後も定期的にメンテナンス状況・利用状況を確認し、契約更新・機能拡張・新サービスの追加提案(アップセル)を行います。5年・10年単位での長期契約が多く、安定した収益の源泉になります。

通信・情報システム営業
1日の仕事の流れ

09:00 メール確認・商談準備

顧客からの問い合わせに対応し、午後の提案プレゼン用の最終資料確認を行います。技術部門への確認事項もチェックします。

11:00 既存顧客への定期訪問・課題ヒアリング

契約中の顧客を訪問し、システム運用状況の確認と追加課題のヒアリングを実施。新サービスの情報も提供します。

14:00 新規顧客への提案プレゼン

ネットワーク刷新・クラウド移行の提案書をプレゼン。顧客のIT部門担当者と技術的な質疑応答を行い、次のアクションを合意します。

17:00 社内報告・見積書作成

商談結果を上長に報告し、顧客要件に基づく見積書を作成して技術部門に確認依頼を送付します。

通信・情報システム営業

ミッション・社会での役割

日本企業のインフラを守り続ける

通信・情報システムは、企業の業務をつなぐ見えないインフラです。電話が止まれば受注できない、ネットワークが落ちれば生産ラインが止まる――そうした危機から企業を守るために、通信・情報システム営業は最新のソリューションを届け続けます。特にサイバー攻撃リスクが高まる現代において、セキュリティ対策の提案は企業の安全を守る社会的使命でもあります。

通信・情報システム営業

リアル

やりがい
大型契約の達成と長期的な信頼関係

数千万〜数億円規模のシステム導入契約を獲得したときの達成感は、他の営業職では得難い体験です。また、一度導入が決まれば5年・10年単位での継続取引が期待できるため、顧客との深い関係性と安定した成果の両方を手に入れられます。技術知識と営業力を同時に磨ける環境で、長期にわたって自分の成長を実感しやすい職種です。

大変なこと
技術知識のアップデートと長い商談サイクルの管理

通信・ITの技術トレンドは変化が速く、5GやゼロトラストセキュリティなどIT知識の継続的な更新が必要です。また、大型案件では決定まで半年〜2年かかることもあり、途中でキーパーソンが変わって話がリセットされるリスクもあります。乗り越えるためには、複数の案件を並行管理するパイプライン思考と、途切れない定期コミュニケーションによる関係維持が重要です。

参考元URL:転職会議 通信・情報システム営業のリアルな口コミ(https://jobtalk.jp/
通信・情報システム営業

将来性

AI時代の需要と、広がるキャリアパス

社内キャリアパス

通信・情報システム営業は、入社後1〜2年で担当顧客を持ち、既存契約の維持管理とルーティン提案からキャリアをスタートします。3〜5年目には中規模案件を主体的に動かすシニア営業へ成長し、プレゼン・見積り・交渉を自立して担当します。5年目以降は大型案件のアカウントマネージャーやチームリーダーへのステップアップが一般的です。大手通信キャリア系企業では、SE・プロジェクトマネージャー・プリセールスへの社内異動も豊富で、技術側へのキャリアシフトも現実的な選択肢です。

ステップ 役職 平均年収目安
入社1〜2年目 担当営業(既存ルート・中小顧客) 350〜450万円
入社3〜5年目 シニア営業・中規模顧客担当 450〜600万円
入社5〜8年目 アカウントマネージャー・チームリーダー 600〜800万円
入社10年目〜 営業部長・エンタープライズ統括 800〜1,100万円

社外キャリアパス

通信・情報システム営業で培った「インフラ知識×大型案件提案力」は幅広いキャリアパスを開きます。IT系コンサルティングファーム・システムインテグレーター(SIer)・クラウド事業者など、親和性の高い転職先は多数あります。前職がSEやネットワークエンジニアで営業未経験だった方も、この職種を経由して「技術+営業」の希少人材へと成長するルートが確立されています。

  • ITコンサルタント:インフラ知識と顧客折衝力を活かして上流へ
  • プリセールス・ソリューションアーキテクト:技術提案特化の専門職へ
  • クラウド事業者(AWS/Azure系)の営業・パートナーセールス:成長市場へ転身
  • 事業会社の情報システム部門:顧客側に回り内製化・調達を担う

市場価値

5G・クラウド・ゼロトラストセキュリティ・DXと、通信・情報システム分野の需要は2025年以降も拡大が続く見通しです。特にセキュリティ・クラウド移行の提案経験を持つ営業人材は各社が積極採用しており、30代で年収600〜800万円台への転職も現実的です。安定した大手通信キャリア傘下の企業だけでなく、急成長しているクラウドセキュリティベンダーや通信系スタートアップでも高年収の求人が増えています。

AI時代における価値の再定義

通信・情報システム営業においてもAI活用が進んでいます。顧客の利用データ分析による解約予測・アップセル提案・提案書のドラフト生成など、営業支援AIツールが実務に組み込まれ始めています。一方で、顧客のCTOやIT部門責任者との高度な技術的議論や、複雑なシステム要件の整理・優先順位付けはAIには代替しにくい領域です。AIを使いこなしながら顧客の信頼を勝ち取る提案力を持つ営業人材の価値は、今後さらに高まるでしょう。

関連職種・他職種との違い

  • IT営業:IT営業はソフトウェア・SaaS中心、通信営業はインフラ・回線・ハードウェアも対象
  • ネットワークエンジニア:通信営業が提案・受注を担い、エンジニアが設計・構築を担当
  • プリセールス:通信営業が案件全体を管理し、プリセールスが技術的な詳細提案を担う分業
  • メーカー営業(通信機器):通信キャリア営業がサービス提供者側、機器メーカー営業が製品提供側
参考元URL:総務省 情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/)/doda 通信・情報システム業界転職動向(https://doda.jp/

通信×ITインフラの現場から発信

本記事は、通信キャリア・情報システム業界での営業経験を持つキャリアアドバイザーが、求人データ・転職者インタビュー・公開統計をもとに監修・執筆しています。

JOB研究図鑑は、転職を検討するすべての方が「自分に合った仕事」を見つけられるよう、現場のリアルを丁寧にお届けすることをミッションとしています。掲載データは2025年時点の情報を基準としています。